Anyware Clientのログ
Software Client for Windowsは、プロセスおよびブローカーやエージェントなど他のサービスとのやり取りをログ ファイルに書き込みます。ログ ファイルは、問題を診断するうえで非常に重要です。このページでは、ログの取り扱いと、ログの場所について説明します。
ログの場所
クライアント ログは、初期設定で %localappdata%\Teradici\PCoIPClient\logs
に格納されます。ログの場所は、必要に応じて、起動時の構成によって上書きできます。
は、クライアントを起動したユーザーの名前です。
ログ レベル
ログの詳細度は、レベルを表す0~3の整数で定義されます。
レベル | 説明 |
---|---|
0 |
クリティカルなメッセージのみ |
1 |
エラー以上のメッセージ |
2 |
情報以上のメッセージ(初期設定) |
3 |
デバッグ以上のメッセージ |
ログ レベルは、セッション前のインターフェイスから、またはコマンド プロンプトからプログラムで変更できます。
セッション前のインターフェイスでログ レベルを設定する
-
アクティブなPCoIPセッションを切断し、セッション前のインターフェイスに戻ります。
-
左上隅のギア アイコンをクリックして、[Anyware | 設定]ウィンドウを開きます。
-
左側のペインにある[ログ]をクリックします。
-
[ログ レベル]の下で、目的のログ レベルを指定します。
コマンド ラインからログ レベルを設定する
-
コマンド プロンプトで、C:\Program Files (x86)\Teradici\PCoIP Client\bin に移動します。
-
以下のプロンプトを入力します。
pcoip_client_cli.exe -l x
ここで、
l
は小文字のLで、x
は目的のログ レベル(1、2、または3)です。
ログ レベルをプログラムで設定する
- コマンド プロンプトからSoftware Client for Windowsを起動します。コマンドに
log-level
フラグを含めます。
以下の例では、全画面モードでクライアントを起動し、ログ レベルを3
に設定し、broker.domain.com
の接続ブローカーを指定します。
c:\Program Files (x86)\Teradici\PCoIP Client\bin\pcoip_client_cli.exe --connection-broker broker.domain.com --log-level 3 --fullscreen
ヒント:問題をサポートに報告する
問題をサポートに報告する場合は、ログ レベルを 3
(デバッグ)に設定し、問題を再現して、サポート バンドルを作成します。これにより、必要な詳細情報が収集され、効果的に診断を行えるようになります。
ログのセッションID
Software Client for Windowsは、新しいセッションが確立されると一意のセッションIDを生成し、システム内のすべてのコンポーネントに配布します。Anywareコンポーネントが生成するログ メッセージには、この一意のセッションIDがプレフィックスとして付加されるため、管理者およびサポートは複数のコンポーネントをまたいでセッション別にイベントをまとめることができます。
yyyy-mm-ddThh:mm:ss.ffffffZ xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx > …
たとえば、以下のようになります。
2015-11-06T08:01:18.688879Z 4208fb66-e22a-11d1-a7d7-00a0c982c00d > …
特定のセッションに関連しないログ メッセージでは、セッション ログID番号の代わりに0の列が表示されます。
このセッションIDは、コマンド ラインで起動する際にカスタム文字列を指定して上書きできます。詳しくは、構成セクションの「ログID」を参照してください。