Software Client for Windows Administrators' Guide

PCoIP Remote Workstation Cardに接続する

Remote Workstation Cardを搭載し、Remote Workstation Card Software(WindowsまたはLinux用)がインストールされたリモート ワークステーションに接続できます。

サポートされるバージョンについて詳しくは、「システム要件」を参照してください。

ワークフローの初期構成

初めてリモート ワークステーションに接続する前に、ソフトウェアをインストールし、一部の構成を変更する必要があります。この操作が必要なのは、システム内の各リモート ワークステーションに対して1回だけです。

  • Remote Workstation CardのMACアドレスを記録する

    Remote Workstation Cardを取り付ける前に、Remote Workstation CardのMACアドレスを記録します。このMACアドレスを使用してカードにログインし、設定を構成できます。「https://pcoip-host-.mydomain」と入力します。ここで、 はRemote Workstation CardのMACアドレスで、mydomainはネットワークのローカル ドメインです。ホスト ドライバーの機能は初期設定で無効になっており、Remote Workstation Card SoftwareがMACアドレスなどのRemote Workstation Cardの情報を認識できないため、この手順は重要です。MACアドレスを使用してRemote Workstation Cardに接続し、IPアドレスを確認して、ホスト ドライバー機能を有効にすることができます。

    Remote Workstation Cardに関連するIPおよびMACについて詳しくは、ナレッジ ベースの「How do I find the IP address of my newly installed Anyware Zero Client or Remote Workstation card?」を参照してください。

  • Remote Workstation Card Agentをインストールする:Anyware Software Clientを使用してRemote Workstation Cardマシンに接続するには、Remote Workstation Card Agentソフトウェアがインストールされている必要があります。

  • アクセス可能性を確認する:ワークステーションのNICとRemote Workstation CardのNICの両方が、Anyware Software Clientからアクセスできる必要があります。この2つのNICが別のローカル ネットワーク上にあっても、Anyware Software Clientからアクセス可能であれば、問題ありません。2つのNICがNATの背後にあり、Anyware Software Clientからアクセスされる場合、Remote Workstation Card Agentは、接続時にNATによって変換されたアドレスをAnyware Software Clientに送信する必要があります。

  • リモート ワークステーションのビデオ ポートでモニター エミュレーションを有効にする:モニター エミュレーションが有効になっていない場合、Anyware Software Clientから接続したときにグレーの空白が画面に表示される可能性があります。

    モニター エミュレーションを有効にするには、カードのAdministrator Web Interface(AWI)にログインし、[Configuration]→[Monitor Emulation]メニューから[Enable Monitor Emulation on Video Port n]を選択します。詳しくは、 『Remote Workstation Card Administrators' Guide』を参照してください。

  • 時間的ディザリングを無効にする:時間的ディザリングを使用すると、Anyware Software Clientマシンで画面がぼやけたり、大量のパケット ロスが発生したり、CPUの使用率が高くなったりする原因になります。

  • Linuxワークステーション:Remote Workstation Card Softwareの自動起動を構成する:Remote Workstation Card Softwareが自動的に起動するように構成するには、Anyware Zero Clientを使用して、またはローカルのマウスおよびキーボードから直接ワークステーションにログインし、Remote Workstation Card Softwareが起動するようにワークステーションのスタートアップ スクリプトを変更します。詳しくは、『PCoIP® Remote Workstation Card Software for Linux User Guide』の「Installing Remote Workstation Card Software Binary RPM」を参照してください。

リモート ワークステーションを適切に構成したら、Software Client for Windowsを使用して接続できます。

コマンド ラインからRemote Workstation Cardに接続する

コマンド ラインからクライアントを起動することで、Anyware Software ClientからRemote Workstation Cardに直接接続できます。詳しくは、クライアントの構成の「ハード ホスト」を参照してください。

Remote Workstation Cardの制限事項

Remote Workstation Cardへの接続時に、Software Clientの一部の機能は完全にサポートされません。具体的な機能の制限を以下に説明します。

オーディオ: Remote Workstation Cardは、ハードウェア ベースのオーディオ プロトコルを使用しますが、Software Clientでは完全にサポートされません。

トポロジ: シングル ディスプレイ構成は機能します。Remote Workstation Cardがクライアントのディスプレイ構成をサポートしていない場合、クライアント側に黒いバーやスクロール バーが表示されることがあります。

USB: Remote Workstation CardへのUSBデバイスの接続はサポートされません。

パフォーマンス: Remote Workstation Cardは、PCoIP Ultraの機能拡張をサポートしません。

NATまたはVPNを使用してリモート接続する

Anyware Zero Clientに適用される原則は、WANを介して複数のホストに接続する際に、Anyware Software Clientにも適用されます。Anyware Software ClientからWANを介してRemote Workstation Cardに接続するには、VPNまたはエンタープライズ レベルのNATデバイスを使用したNAT設定が必要です。Windowsホスト コンピューターに取り付けられたRemote Workstation CardにAnyware Software Clientを接続する方法について詳しくは、『Remote Workstation Card Administrators' Guide』を参照してください。


Last updated: Thursday, July 18, 2024